ERPC、Solana 東京リージョン共有 Shredstream を世界最速クロックサーバーで増強。主要バリデータ・ブロックエンジンと同一データセンターでゼロ距離を実現

ERPC、Solana 東京リージョン共有 Shredstream を世界最速クロックサーバーで増強。主要バリデータ・ブロックエンジンと同一データセンターでゼロ距離を実現

2025.09.18
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、東京リージョンにおける共有 Shredstream エンドポイントを世界最速クロックのサーバーで増強しました。
主要バリデータや Jito Block Engine と同じデータセンターかつ同一ネットワーク内に Shredstream を配置し、外部インターネットを一切経由しないゼロ距離通信を実現しています。
日頃より多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

東京リージョン増強の背景

アジア全体で Solana 需要が加速する中、東京は国際的な海底ケーブルの集積地であり、世界有数の通信ハブです。
堅牢なデータセンター群と高度に整備された運用体制を背景に、アジアから世界各地へ安定した超低遅延の接続を提供できる都市でもあります。
加えて、金融・取引システムやクラウド基盤の集中によって豊富なエコシステムが形成されており、開発・運用両面で圧倒的に優れた条件が揃っています。
今回、世界最速クロックのサーバーを導入し、主要バリデータと Jito Block Engine と同一データセンター・同一ネットワーク内に Shredstream を常設することで、理論上最短のデータパスを確保しました。
共有エンドポイントであっても混雑や遠距離経路の揺れを避け、受信から処理、配信までの総遅延をまるごと削る設計です。

今回の改善内容

東京の共有 Shredstream は、新サーバーによる処理系の高速化とネットワーク経路の短縮により、安定性と低レイテンシが一段と向上しました。
主要バリデータ群とブロックエンジンに近接したゼロ距離配置が標準化され、ピーク時においても途切れや取りこぼしを抑制します。
同様の強化はフランクフルト、ロンドン、ニューヨーク、アムステルダムの共有 Shredstream でも実施済みです。
各拠点でゼロ距離を徹底することで、ERPC 全体としてグローバルに均一の高品質を提供できる体制が整いました。

ご利用料金とバンドルプラン

Shreds Price
共有 Shredstream の料金はそのまま、今回の増強後も追加費用なくご利用いただけます。
さらに、多くのお客様から支持されている Bundle プラン もご用意しています。Bundle を利用すれば、RPC、gRPC、Shreds を一括で活用でき、コスト効率と柔軟性を両立できます。
Bundle Price List
Shreds と gRPC を組み合わせることで、それぞれの長所を最大限に活かすことが可能です。
Shreds はエラー補正前の生データを受信するため「可能性の最速検知」に有効であり、一方で Geyser gRPC は補正後のより正確な情報に基づく「確定判断」に優れています。
Bundle プランを利用すれば、両方のストリームを同時に扱えるため、最速の検知と正確な確認をバランス良く両立できます。
実際に多くの優れたデベロッパーがこの使い方を採用しており、おすすめの選択肢となっています。
ご利用やご相談は Validators DAO公式Discord よりチケットを作成してください。
Validators DAO公式Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR

グローバル品質にこだわる理由

ブロックチェーンアプリはプロダクション環境だけでなく、開発段階からの反復速度が成果を左右します。
プロダクション環境をフランクフルトに置くとしても、開発で遠距離サーバーを使えばビルドやデバッグ、リロード、エディタ操作の往復が重くなり、集中が削がれるだけでなくストレスも蓄積します。
さらにネットワーク切断が多発し、作業全体が遅延する原因にもなります。こうした環境では開発アジリティを維持することが難しく、イノベーションの速度が落ちてしまいます。
私達はこの課題を解決するため、本番運用における超低遅延と同じくらい、日々の開発を“快適”に進められる応答性を重視しています。
そのため各大陸にゼロ距離のエッジ拠点を配置し続けています。拠点が増えるほど私達のプライベートネットワークは拡充され、拠点間を最短距離で結ぶことで全体としてのレイテンシも下がります。
地域ごとの最適化とネットワーク全体の最適化を同時に進め、世界中の開発から本番までを一貫して支える基盤を提供します。

今後の展開

直近ではロンドンで共有 Shredstream の強化を完了しました。次に、シドニーリージョンを近日追加予定です。
バリデータが少ない地域でも近接する高性能エッジを提供することで、初期段階からの開発を加速し、グローバルに Solana を活用したイノベーションを後押しします。

ERPCが解決する課題

  • 一般的なRPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限
  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
私達は、オープンソース開発を支援する Solana NFTカードゲームプロジェクト Epics DAO の開発過程で、高品質かつ高速なSolana開発環境が容易に手に入らないという課題に直面しました。そこで独自のプラットフォームを構築し、その知見を基盤としてERPCやSLVを提供しています。
金融が絡むアプリケーションは特にミッションクリティカルであり、遅延やエラーは直接ユーザー体験に響きます。分散したバリデータやWeb3特有の仕組みが重なり合うSolana開発では全体像の把握が難しく、多くのプロジェクトが遅延や不安定さに悩まされてきました。
私達は必要とされる高性能な開発基盤を提供し、Solanaエコシステム全体の開発体験向上とユーザー体験向上に貢献していきます。ERPCも、SLVのようなオープンソース開発も、その一環として位置付けています。