Epics DAO、Solanaバリデータ基盤強化のためDoubleZero Mainnet-betaに参加。IBRL(帯域拡張・低遅延)を実現

Epics DAO、Solanaバリデータ基盤強化のためDoubleZero Mainnet-betaに参加。IBRL(帯域拡張・低遅延)を実現

2025.10.02
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役CEO:川崎文武)が運営する Epics DAO は、Solana メインネットにおける自らのバリデータ基盤をさらに強化するため、DoubleZero Mainnet-beta に参加したことを発表しました。

DoubleZero ネットワークについて

DoubleZero
DoubleZero は、Coinbase や Galaxy をはじめ 200 を超えるバリデータに利用されている高性能グローバルネットワークです。専用の高速リンクを提供することで、パブリックインターネット上で発生する混雑や不要な遅延を回避し、バリデータ間の通信において低レイテンシかつ安定した接続を実現します。シンプルな統合方法を採用し、排他的ルーティングやマルチキャストデータ転送など、分散システムに最適化された機能を備えています。

DoubleZero 参加の意義

Epics DAO は 1 年以上にわたり Solana メインネットバリデータを運用し、オープンソース開発を支援してきました。今回 DoubleZero に参加することで、低レイテンシかつ安定したネットワーク基盤を確立し、さらに高性能なバリデータ運用を強化しています。
このバリデータは、ERPC の Stake-Weighted QoS(SWQoS)インフラを支える中核的な役割を担っており、性能やステークの安定性向上が、トランザクションサービス全体の品質向上に直結します。特にフランクフルトリージョンにおける RPC 基盤の安定性に大きく寄与しています。

ERPC の DoubleZero 参加準備について

Solana RPC プラットフォームである ERPC も、DoubleZero ネットワークへの参加を準備しています。DoubleZero が提供する専用のグローバル Solana バックボーンを活用することで、世界規模での高速かつ低遅延な接続を統合します。
これにより、ERPC は混雑のない専用ルーティングや安定したバリデータ間通信の恩恵を受けると同時に、堅牢で信頼性の高い分散ネットワークを構築することで、Solana グローバルエコシステム全体の強化に貢献します。

ERPCが解決する課題

  • RPC環境で発生しがちなトランザクション失敗やレイテンシ変動
  • 多くのインフラプロバイダーによる性能制限
  • ネットワーク距離が通信品質に与える影響の大きさ
  • 小規模プロジェクトほど高品質インフラへアクセスしづらい状況
Epics DAO が開発を進める Solana NFT カードゲームプロジェクトにおいて、私達は高品質かつ高速な Solana 開発環境を容易に得られないという課題に直面しました。その課題を解決するために独自のプラットフォームを構築し、その知見を基盤として ERPC や SLV を提供しています。
特に金融分野のアプリケーションはミッションクリティカルであり、遅延やエラーはユーザー体験に直結します。分散型バリデータや Web3 特有の仕組みが複雑に重なる Solana 開発において、多くのプロジェクトは遅延や不安定さに悩まされてきました。
私達は必要とされる高性能基盤を提供し、Solana エコシステム全体の開発体験とユーザー体験の向上に貢献していきます。ERPC も SLV も、その一環として位置付けています。