ERPC、シンガポールリージョンで Solana 向けアプリ用高性能ベアメタルサーバーを再入荷。即完売につき入荷待ちへ

ERPC、シンガポールリージョンで Solana 向けアプリ用高性能ベアメタルサーバーを再入荷。即完売につき入荷待ちへ

2025.12.23
ELSOUL LABO B.V.(本社:オランダ・アムステルダム、代表取締役 CEO:川崎文武)と Validators DAO が運営する ERPC は、シンガポール(SGP)リージョンにおいて、Solana 向けアプリケーション用途の高性能ベアメタルサーバーを再入荷しましたが、再稼働直後にすべて完売し、現在は入荷待ち(ウェイトリスト)でのご案内となっていることをお知らせします。
今回再入荷したベアメタルサーバーは、Shreds 周辺処理、トランザクション送信、検知、解析、バックエンド処理など、Solana の実運用を前提としたアプリケーション用途を想定した構成です。短期間での完売は一時的な需要増ではなく、アジア地域における構造的な需要の高まりを反映した結果となっています。

即完売に至った背景

直近では、シンガポールを中心に、ベトナム、中国、香港などアジア各地域からの利用が継続的に増加しています。これらの地域では、Solana 向けに品質とパフォーマンスを前提としたインフラを安定して提供している事業者が依然として限られており、実運用に耐える環境を求めて探し当てた利用者が集まりやすい構造が続いています。
その結果、今回の再入荷分についても、公開後すぐに消化される形となりました。

シンガポールリージョンの重要性

シンガポールは、アジア各地域と東京を結ぶ地理的・ネットワーク的な結節点に位置しています。中国、香港、台湾、ベトナムなどへの距離が近く、国際トランジットや海底ケーブルが集中する通信ハブとして機能しています。
加えて、経済圏としても成長が続いており、金融・テクノロジー分野を中心にインフラ需要が拡大しています。Solana のように、レイテンシや経路の安定性が結果に直結するネットワークでは、シンガポールの立地とネットワーク特性は、アジア全体をカバーする拠点として重要性を増しています。

Solana ネットワークにおけるシンガポールの位置づけ

世界的にバリデータ数が減少する局面においても、Solana ではインセンティブ設計により、地域ごとのステーク分布が変化しています。シンガポールリージョンは、その中で相対的に占める割合を高めており、現在では全体の数%規模を担うリージョンとなっています。
この変化により、シンガポールは単なる地理的中継点ではなく、Solana の主要ネットワークレイヤーを構成する一拠点としての意味合いを持つようになっています。

プレミアムリソースが選ばれ続ける理由

近年、AI 需要の急拡大により、最新世代 CPU、ECC メモリ、高速 NVMe ストレージといった高品質ハードウェアは、慢性的な供給不足と価格上昇が続いています。
こうした状況下でも、Solana 用途では品質とパフォーマンスを犠牲にすることが難しく、価格が上昇した後でも、プレミアム構成への需要は落ちていません。価格上昇後でも確実に性能を確保できる構成に需要が集中し、ウェイトリストが先行して増加する傾向が見られます。
今回の即完売も、この構造的な需要を反映したものです。

今回の調達と完売の位置づけ

Premium ベアメタル(Apps)料金表
今回も、数量をまとめて調達することができましたが、結果としてすべて完売となりました。これは短期的なキャンペーンや一時的な需要によるものではなく、アジア地域における Solana 向け高品質インフラ需要そのものによる消化です。
今後、シンガポールリージョンのアプリ用高性能ベアメタルサーバーについては、入荷待ち(ウェイトリスト)でのご案内となります。
ウェイトリストへの登録につきましては Validators DAO 公式 Discord にて承ります。入荷次第、順次ご案内いたします。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR

シンガポールにおける他の選択肢

シンガポールでは、ベアメタルサーバーに加え、以下の選択肢も提供しています。
・ハイパフォーマンス VPS
・Premium VPS
ベアメタルほどの構成を必要としない場合でも、アジア拠点をカバーすることでグローバルカバレッジを高めたいケースにおいて、有効な選択肢となります。東京や欧州リージョンと組み合わせることで、地域ごとの特性を活かした構成も可能です。
VPS 料金表 Premium VPS 料金表

Shreds 系サービスについて

シンガポールリージョンにおいても、最速の UDP による Shreds 配信についても、数量限定で提供が可能です。取得レイヤーを重視するアプリケーションにおいて、安定した前提条件を整えたい場合に適した構成となります。
Dedicated Shreds Limited Editions 料金表

なぜ ERPC の VPS は前提条件が異なるのか

ERPC が提供している VPS は、一般的な多用途 VPS と同じ前提では設計されていません。この違いは、短時間の利用であっても、実際の挙動として確認できる場合があります。
多くの VPS は、幅広い用途を低コストで成立させることを目的に設計されており、CPU は省電力寄りの運用が行われ、物理リソースは効率よく共有されます。この前提は Web アプリケーションや汎用バックエンド処理では合理的ですが、処理タイミングや応答性が結果に直結する Solana の用途では、そのまま制約となります。
ERPC は、Solana の実運用を前提に、こうした一般的な前提を一つずつ見直してきました。データセンターは、Solana のバリデータおよび主要ノードが高密度に集積する拠点に限定して選定されています。ネットワークは、ERPC が運用している RPC、gRPC、Shredstream インフラと同一、もしくは極めて近い経路上で構成されており、外部インターネットを跨ぐ区間を最小限に抑えています。
CPU についても、省電力や高集積を優先する運用は採用していません。Solana の処理特性において重要となる単一スレッド性能と、その性能が実運用中に崩れないことを前提に、世代選定や運用方針を決定しています。Premium VPS および SUPER VPS では、オーバーコミットを行わない方針を採用し、時間帯や周囲の負荷に左右されにくい前提条件を維持しています。
これらは、短期的なコスト効率を優先する判断ではありません。実運用において再現性のある結果を得るために、設計と投資を積み重ねてきた選択です。ERPC が提供しているのは、一時的に数値が良く見える環境ではなく、日常的な運用の中で条件が崩れにくい基盤そのものです。

クラウド環境との比較について

ERPC では、クラウド環境を含む複数の実行環境において、CPU、メモリ、ストレージ I/O、応答特性といった要素を同一条件で比較し、その結果を公開しています。以下は、その一例として掲載している比較資料です。
ERPC VPS と Google Cloud の性能比較

ウェイトリストとお問い合わせ

シンガポールリージョンのアプリ用高性能ベアメタルサーバーは、現在すべて入荷待ちとなっています。導入をご検討中の方は、お早めにウェイトリストへの登録をご検討ください。
構成や在庫状況、最適な導入方法についてのご相談は、Validators DAO 公式 Discord にて承ります。
Validators DAO 公式 Discord: https://discord.gg/C7ZQSrCkYR
ERPC 公式サイト: https://erpc.global/ja